AQUA=水、PIT=桶・入れ物 で（水の入った入れ物＊注：造語）という様な意味でリーダーの金子雄太がキーボード奏者から本格的にハモンド奏者に転向するきっかけになったMaceo Parkerのライヴアルバム『Life on Planet Groove』にインスパイアされて命名。そもそもJAZZ系ミュージシャンはバンド単位で音を作っていくというよりも、個々のミュージシャンが様々なミュージシャンと混ざり合い夜な夜なセッションを繰り返す事により、自分のスタイルを模索していく所があるので、入れ替わり立ち替わり様々な人と混ざり合う様をAQUAPITに見立てたのである。地球の地表面積の陸と海の割合が7：3、人間の体も水とそれ意外の割合が7：3という不思議な一致から人を水の入った桶に例え、地球も正しくAQUAPITなのだと考えた。自分達も人種や世代の枠を飛び越えて、惑星規模でGROOVE したい、スィングしたいという願いを込めて。
結成までの流れ
金子雄太（オルガン）とKALTA（ドラム）が1994年に神奈川県内のライヴハウスで出会いAQUAPITの母体となる。金子自身がかねてから黒人音楽の持つ特有のGROOVEに憧れ、オルガンの持つ土っぽいサウンドを生かす様なJAZZYでFUNKYで踊れるサウンドを作る事を決意。さらにべーシストとして鈴木正人（リトル・クリーチャーズ）が加入し、より一層新しいJAZZを求めて六本木などで頻繁にライヴ活動をスタート。ギターの小沼洋介は近年彗星のごとくJAZZ界に現れた若手NO.1ギタ-リストであり、1年半程前の初セッション以来意気投合し、そのままAQUAPITに参加。スペシャルゲストの後藤輝夫氏とは横浜・関内のライヴハウスで出会ってから数々のセッションを行い、彼のオリジナルバンドでも金子雄太がレギュラーオルガニストとして参加している。
AQUAPITメンバー紹介
金子雄太：オルガン
1971年神奈川県出身。幼少の頃よりクリスチャンの両親の影響によりオルガンに触れ、学生時代に数々のアマチュアバンドで活動。次第に黒人音楽への憧れが強くなり22歳の時から本格的にハモンドを演奏する。1996年、1年間渡米し、様々なジャズクラブで世界中の若いジャズメン達とのセッションから自信を得て帰国。その後ソロデビューを果たし、本格的にプロとしてのキャリアをスタートさせる。現在は年間200本を超えるライヴ活動を行っている。日本の若手オルガニストの代表格であり、AQUAPITのリーダーである。
小沼洋介：ギター
1974年秋田県出身。14歳でGt.を始める。18歳の時に上京。ジョ‐ジ・ベンソン、グラント・グリーンに感銘を受けJAZZの道を志す。1995年、ヘソテージJAZZ Gt.コンペに日本代表として参加、世界3位の座を手にする。1999年ギブソンJAZZ Gt. コンテスト優勝。以後プロとして都内を中心に活躍。現在、鈴木勲バンドにも在籍するなど、若手JAZZギタ-リストとして注目を集めている。AQUAPITの他にも様々なライヴ、レコーディングに参加。
大槻"KALTA"英宣：ドラム
1970年東京都出身。3歳から電子オルガン、7歳からピアノ、10歳からドラムを始める。ドラムは日野元彦、岡村孝雄、各氏に師事。学生時代からプロドラマーとして活躍。ジャズ、ロック、ラテン等ジャンルを問わず様々なセッションに参加。また同時期からサウンドクリエーターとしても制作に関わる様になり各種CM音楽、CD制作、ゲーム音楽等様々な活動を展開している。主なプロデュース作品としては、フォルダー、郷ひろみ、島谷ひとみ、上田まり、PSソフト『ファイナルファンタジー9』でのBGM等が挙げられる。
後藤輝夫：サックス・パーカッション
1953年山形県出身。日本大学芸術学部写真科卒業。あがたもりお、吉田美奈子、南佳孝、加山雄三、ハイファイセット、松山千春、アリス、サザンオールスターズ、郷ひろみ、カルロストシキ、高中正義、尾崎豊、杉山清貴、大橋純子など、多くの音楽家のツアー及びレコーディングに参加。1995～1998年まで、ニューヨーク在住のベーシスト中村照夫率いる『ライジングサンバンドのメンバーとして、ニューヨークタウンホール、名門ジャズクラブ『バードランド』に出演。日本ツアーに同行する。そのかたわら、中村氏プロデュースによるリーダー作『GOTO』をクラウンレコードからリリース（ハモンドを担当していたのはロニー・スミス）。ピアニスト栗本修氏のグループの一員として、目黒ブルースアレイにも出演中。パーカッションは今村祐二氏に師事。サックスは中村誠一氏、松本英彦氏、大森明氏、Stanley Turrentine氏に師事。
