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RELEASE

TETRAD THE GANG OF FOUR

SPY GAME

2010年11月12日発売

JP,HIPHOP

FRCD-204

FILE RECORDS

税込定価 ¥2,500

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TRACK LIST

01. CAUGHTACT
02. HERON
03. TORA TORA TORA
04. LAILA
05. 1st G
06. ON THE AVENUE
07. MAGIC
08. TETRD STRUT
09. STOP PLAIN GAME
10. ARAB
11. SPY GAME
12. TIME IS NOW

作品紹介

奇才ラッパーNIPPS率いる4MCsと 彼らの盟友KEN SPORTが編みだす ドス黒い極上グルーヴ!

すべてのトラックを手がけるKENSPORTSが編み出すスモーキーでドス黒いビートに、MCsの個性の強いリリック、グルーヴ溢れるフロウをのせた独特の世界。それこそがまさにTETRAD THE GANG OF FOUR。
もちろん今作もトラックは全てKEN SPORTが全曲プロデュース。
ひねりのない音楽で飽和状態となっている今の時代だからこそ求められる本当のHIPHOPミュージック。
その答えを、言葉だけではなく作品として伝えられるのはもはやこの男達しかいない。


「まるで物陰から真綿で首を締め付けられたかのような・・・・・
衝撃と恍惚のスパイ大作戦!?」

フージーズのPRASは見ず知らずの連中にボコられた時に、ゲットーブラスターを抱えた通りすがりの別の男が流し聴きしていたRUN DMCの「Sucker MCs」でヒップホップに開眼した、という。曰く「とにかくあのビートとラップにシビれたんだ!だからその後ボコられ続けても全然気持ちよかったぜ!」

それくらいのブッ飛ばされるよな"衝撃体験"は、モノや情報に溢れた今の時代にはそうそうない・・・のかもしれない。

いや、例えばこのTETRADの「Laila」が貴方にとって初のヒップホップ体験だとしたら?
その後の人生は相当楽しい異常をきたすことになるのでは?とさえ思う。いや、その曲だけじゃなく、このアルバムの後ろから前から・・・全てがそうだ!とここで言い切ってしまいたい。

「俺はこのゲームのヴェテランまるでG Rap "On The Run!"」

このどこかで聴いた事があるような(気のせい・・・ではない!)パンチラインからも、緑の5本指a.k.a.飛葉飛火ことNIPPSが舌好調であることは解るだろう。同じくSEXOCISTのメンバーでもあるB.D.や、同じくソロの快調そのもののVIKIN、SPERBにしても、2008年の1stの頃よりも時に緩く、時にタイトに張り合っている。

またTETRADがいた!

スキー・ビーツ制作の『24Hour Karate School』を日本人ラッパーが公式にジャックしたその日本版に入っていた「Japanese Tokkkotai Bancho」などからも判るように、TETRAD は神出鬼没の秘密結社、というよりもパーマネント・グループ、カルテットとしての求心力を強めながら動いている(ライヴ然り)。そんな印象があった2010年、その最後に相応しいアルバム。それがこの2nd『Spy Game』だ。イントロの○ップからしてアルカホリックスを超えているじゃないか!

クセになるかも・・・実はオレたち騙されてるかも・・・

プロデュースは今回も勿論、KEN SPORT。渡米した90年代前半からNYで"レコード・ハンター"として暗躍し、先のスキー・ビーツからビート・プロダクションを学び、数々のミックステープや、自身のレーベル"Original"からのリーダー・アルバム『The Sun』(2002)などをリリースしている彼とNIPPSの関係は、伝説の初ソロEP「Island」(1998)や、NIPPSプロデュースの"One Foot"からのKenneth De Wolf名義でのインスト・アルバム『Get Set』(2002)などからも分かるだろう。そして彼がいかにTETRAD"ならでは"の味を心得ているかは、前作でも証明されていたはず。

何が出るかな・・・キキナそのまま・・・最後のKeyをキン○マみたいに握ってるのは誰だ?

ラップしやすい・・・ということは決してない(?)どこかスモーキーで確実にスティンキーな、ヒップホップ・サイエンスが爆発した漆黒のビートもさることながら、タイトルよろしく逃げては追う・・・ゲームは終わらない。これぞ、TETRAD STRUT!そんな堂々巡 りの面白さで一杯のラップ×4が相当キテるのは言うまでもない。Don't Think. FEEL! 考えすぎると置いていかれること必至!?いや、その聴く度に角度が変化する気がする"捻り"を何度も楽しめるのが記録物=作品の良さ、ってもんだ。TETRAD 、やっぱり最高DEATH! しかし、このアルバム「何年殺し」なんだろうか?


文/ 二木崇(D-ST.ENT)

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